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リリカルなのはの百合二次創作ブログ。GLなので苦手な方はUターン。※たまに原作沿いなものもありますが、基本原作無視です。パラレルが多め。どちらかというとフェイなのです。

近くて遠くてlast-2

本当は先月上旬には修正終えてるつもりだったんですが、長引いてようやく終了。
前よりはマシになってるはずと信じたい。
初めは→これです。
ラストに近付くほど修正箇所が増え、最後も思い切り変えました。
何でこんななのはさんめんどくさい性格になっちゃってるんですか。

多分矛盾とかまた同じこと書いてるや、とかありそうですがこれが限界です。
誰かss書く気力ください。

それでは『近くて遠くて』ラスト、追記よりどうぞ



走る、走る、走る。
廊下は走らない、なんて学校みたいに張り紙があるわけじゃないけど本局の通路を全速力で駆ける人なんて緊急事態でもなければほとんどいないから、色んな人が私の方を見てくる。
あの教導官が、とか噂してるのかな。なんて考える余裕なんてまったくないまま脇目も振らずにフロアを過ぎて行く。
例え今上司に捕まえられたとしてどこに向かっているのか、どこを目指しているのかはっきりと場所を言えることはない。だってどこに行くのか分からないから、だからただ思うままに走るだけだ。

――フェイトちゃんのところまで、全力で。



発端は少し前に遡る。
ちょうどユーノくんと別れ、先にいなくなってしまったフェイトちゃんを当てもないまま探していたとき。海鳴に戻っちゃったかな、と転送ポートにまず向かったが1時間内に使用はなくまだミッドチルダにいるらしい。とはいえ本局にいるか分からない状態で探すのは骨が折れそうだ。
ユーノくんと話した後無性に会いたくてメールを送ったけど、返事は来ないし通信も繋がらない。もしかしてお仕事中なのかも、と諦めて帰ろうかロビーの椅子に腰掛け手持ち無沙汰にコーヒーを揺らしているとはやてちゃんからメールが入った。
数日掛かる任務についてたけど、終わったんだ。
嬉しく思いながら、でもなんでメールなんだろうと開くと珍しく添付ファイルがあった。首を傾げながらそれを開くとなんだか落ち込んだように俯いているフェイトちゃんの写真、肩に触れている手は流れから見てはやてちゃんだろう。そっと触れるそれに僅かに唇を噛み、メールの本文に目を通す。

『フェイトちゃんを慰め中。心配せんでええよ』

場所についてヒントらしいものさえ明記されず、ただ本局としか分からない写真。
心配いらないというのならメールなんてわざわざ写真付きで送ってこなくていいのに、何だか挑戦的なものを感じ、写真とメールを破棄しすぐに駆け出す。
どこにいるのかなんて関係ない、私はフェイトちゃんがいるところに行くだけだから。





==





どれほど経ったか、何とか頭の整理を終えようやく落ち着きを取り戻して顔を上げるとはやては開いていたコンソールを閉じた。書類でも見てたのか、いや少し顔が笑ってたみたいだから誰かとメールでもしてたんだろう。

「お、ようやっと落ち着いたか、フェイトちゃん」
「うん、何とか、ね。付き合わせちゃっててごめんね、はやて」
「気にせんでええよ、唸ってるフェイトちゃん見てるのおもろかったし」
「……唸ってたの、私?」
「たまーにな。あー、だのうー、だの、ほんでおっきいため息吐いて微動だにせんかったな。声掛けたのも、私が飲み終わった缶捨てに立ったのも気付いてないやろ?」
「え? ぅあ、本当だ」

ひらりと向けられる空っぽになったはやての手に、全然気付いてなかったと思い知らされる。考え事をしてるときの自分の集中力を褒めるべきか、周りへの注意がなってないことを責めるべきか再び頭を抱えそうになるが、そろそろはやても待つばかりは飽きたようだ。

「んで、なのはちゃんの気持ちが分からんでもフェイトちゃんの気持ちははっきりしとるんやろ。告白はせぇへんの?」
「こ、こくっ!? そ、そんなのっ! ……今は尻込みしちゃってるし、無理」
「今は、そのうち。まぁ別に言う言わんどっちでもええよ、フェイトちゃんが決めることやしな。でもな、なのはちゃんもてるんやで?」
「ぅ」
「学校では昼休み放課後と呼び出され、ミッドに移ったらこれまたなのはちゃん狙いがアプローチ掛けてくるやろうし?」

私がなのはへの気持ちを自覚してからの期間はまだ短い。
本当ならゆっくりと気持ちを育てていきたいところだが、のんびりする余裕など独占欲を覚えた以上無理だ。それにライバルはユーノだけじゃない、相変わらず呼び出しの減らない彼女なのだ、気苦労は絶えないだろう。いつ何の拍子で気持ちが爆発することか。
それでも告白できるか、と言われればどちらとも言えないけど。無邪気に好きだと言えてた日々が懐かしいよ。
ため息を漏らすもはやての鋭い言葉に眉根が寄る。
言われてみれば海鳴では、中学卒業後はミッドに移るからオーケーすることはないと多少気も楽だった。だけど今度は例えば局員たちが言い寄ってくるに違いない。

「それでもなんや躊躇うん?」
「それは躊躇うよ。このままなのはの一番近くにいられたらいいって甘えもあるし、同性同士だって不安もある。なのはの気持ちのこともね。でもね、はやて。なのはのことを好きにならなきゃよかった、なんてことだけは絶対にあり得ないんだ。これからどうなるとしても、好きになって良かったって言えると思うんだ」

きっと誇ることも出来るだろう、言い切る私はもう少し周りを見るべきだった。

――すぐ隣でにやぁ、と口元を歪めたはやてに。

「はっは、さすがフェイトちゃん。そんなはっきり言えるなら大丈夫やな、気持ちぶつけたったらええねん!」

だからそれができれば苦労しないんだって。

そう答えようと大きく笑うはやての方を見た私は、彼女越しに見えた人影に言葉を失った。見間違いであって欲しいと願うけれど私が彼女を間違うはずはなく、つまりそれは間違いなく彼女――なのはであり、ついさっきまで話題の中心だった私の意中の人。
いつからいたのか分からないが、少なくとも私の告白まがいの言葉は聞いてしまったようだ。入り口に立つなのはは中に踏み込まず、驚いたように私を見ていた。

「~~~~っ!!」
『sonic move』
「フェイトちゃ――!」

本来、局内での魔法の使用は制限されている。
まさかなのはがいるなんて。正常な判断が出来ないままバルディッシュを握り締めた私は、無意識のうちに起動したソニックムーブでこの場から離脱を図ろうとした。

――もう避けたらあかんで――

けれどはやてから言われた言葉を思い返し起動を取り止める。溢れていた魔力が落ち着けば休憩室は平静を取り戻し、同時に私たちの間に落ちる気まずい沈黙。それを破ったのはなのはだった。
ほっとしたような細い声。

「……今度は逃げないでいてくれるんだね」
「っ、ギリギリだったけどね」
「ねぇ、フェイトちゃん。今の言葉……私、期待していいの? ……それとも……」
「え?」
「――私のこと好きって、本当に?」

小さな呟きを聞き返した私を、身長差から自然と上目遣いになりながらなのはは見つめてくる。いつもきらきらと輝きを見せる蒼い瞳はどこか不安げに揺れていて――
思い至る。私がなのはの好きは友達に向けるものかもしれないと悩んでたように、なのはも私からの好きが友愛でしかないのかそれとも恋愛と取っていいのか悩んでるんだと。
私はなのはとの間にあった一歩を半分だけ踏み出す。

「うん、好きだよ、なのはのことが好き。友達に向けるものとは違う、私がなのはに抱いてる想いは愛しいって気持ちだ。……それはなのはも、同じ?」
「私も、フェイトちゃんのことが好き。――本当は言うつもり、なかったんだけどね」

なのはの言葉は嬉しいのに、そんなちょっぴり泣きそうな顔で微笑まれたら手放しでは喜べないよ。
じっと見つめているとなのはは半歩近付くと抱きつくわけではなく、軽く寄り掛かるように私の肩に額を当てた。そうされると顔が見えないんだけど、僅かに不満に思いながらそっと手を握ると絡めるように繋ぎ直され、ぽつぽつと独白に似た言葉が私の耳に届く。

「私がフェイトちゃんのこと好きになったのは随分前、小学生のときだった。友達としてじゃなくひとりの人として好きなんだって気付いて、それからいつか言うんだって気持ちを育ててた。
 けれど中学に入ってからフェイトちゃんは告白が増えるし、私も私で誰にも渡したくないなんて思いながら、でも想いを伝えても断られて友達ですらいられなくなったらって考えたら伝えることに臆病になってた。
 フェイトちゃんが避けてるのも気付いてたのに、何の根拠もないのに大丈夫なんて自分を納得させて、踏み込むことが怖かったの」

きっとなのはは今凄く黒いものを吐き出してるのかもしれないけど綺麗だな、と感じる。
いろんなことを純粋に思える時期を過ぎていたとはいえ、なのはを好きだと気付いて真っ先に覚えたのは浅ましいほどの独占欲と、他の人に対する嫉妬ばかりだった。特にユーノに対して、それからはやてやすずかにまで。
私も思ったっけ、この気持ちを言えるはずないって。だって私たちは女の子同士だから、なのはとは友達だから。

「でも伝えなかったらその想いはどこへ行くの? そう考えたらどうしてもフェイトちゃんに会いたくなって……探してたときはやてちゃんから写真つきのメールを貰ったの。フェイトちゃんを慰めてるような写真で、メールも何だか、ね。やっぱりいくら取り繕ってもダメだった。フェイトちゃんに触るはやてちゃんが凄く嫌だった。触らないでって、思った」
「私もなのはが私じゃない誰かに笑いかけるの見てそう思った。私だけに向けてくれたらいいのにって。でもいろんな人に優しいなのはも好きなんだ」
「フェイトちゃんの方が優しいよ、いつも周りの人に嫉妬してるのは私の方だもん」
「私だよ」
「ううん、長く想ってたんだから私!」
「長さなんて関係ないよ!」
「あるよ!」

私の方が、いや私が、と言い合っていた私たちは暫くにらみ合い、同時に噴き出した。

「何言い合ってるんだろうね、私たち」
「はやてたちが聞いたら呆れそうだね」
「ホントだよ。――想いを伝え合って思い出したんだ、言葉にしなきゃ伝わらないんだって。だから何度でもなのはのことが好きだって言うよ」
「ぅん」
「大好きだよ」
「うん」
「私と付き合ってください」

ありったけの想いを込めた言葉になのはからの返事はなく、ただなのはの唇が私の唇に重なった。

――触れるだけじゃ想いは伝わらないって思ったんだけどな……

なのはから伝わる“好き”の気持ちの心地よさにそっと身を委ねた。




fin






~ちょっとおまけ~

「あら、はやて? 向こうじゃなかったの?」
「あんな二人だけの世界作られて、端っこで膝抱えて気付いてもらえるの待っとったら日が暮れてまうわ。一応2人の愛機に声掛けといたからな」
「フェイト、なのはのこと避けてたけど、もう大丈夫なの?」
「大丈夫も大丈夫。ようやっとくっ付いたで」
「本当? フェイトが?」
「なんや、意外なん?」
「あたしから言わせて貰えばフェイトは全然分からないわよ。誰に対しても優しいし、もちろんなのはのことを一番大切にしてるのは分かってもそれ以上があるかどうかが分からなかったの」
「あー、私はどっちかといえばフェイトちゃん側に居ったからな、気持ちはすぐ分かったんよ。反対になのはちゃんはそういうとこえらい隠すのが上手くてな」
「確かに分かり難かったわね、なのはは。それが基で大怪我したし……多分あたしがフェイトより先になのはの方に気付いたのはその所為ね。何か少しでも変なところがあったらすぐにでも問い詰めるつもりでいたから」
「んー、そんでなのはちゃんがフェイトちゃん見てるから、フェイトちゃんの方はそれほど心配せんでええみたいな感じ、かな?」
「そんな感じね。……なんで分かったの?」
「たまにやけど、あからさまなのはちゃんへの態度出てたのに気付いてへんから。あーあ、肩の荷が下りたーて感じや」
「あたしも同感。やっぱりあの2人はセットじゃないと、離れるなんて考えられないわ」
「……ほほぅ?」
「……何よ」
「アリサちゃんのセットのお相手は……」
「すずかなら生憎家の用事って先に帰ったわよ……って、はやて! そういうんじゃないからっ、待ちなさーい!」
「あっはははー待てんわー」



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コメント
はじめまして。

いつもSS読んでますw

あの、狼の獣人フェイトさん
読みたいんで
書いてもらえませんか???

お願いします><
2011/11/08(火) 23:00 | URL | 金色 #-[ 編集]
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ツバキ

Author:ツバキ
初めまして、ツバキといいます。
リリカルなのはの なのは×フェイト×なのはでSSを書く予定。
ネタばれ有り、原作無視有り
パラレルなんだと思ってください。

基本的に思ったままに書いていきます、あまり推敲なし。矛盾もあるかもしれません。

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